FP資格・試験

CFPタックスプランニング課目を受験する人へ!試験合格へ解説

机にノートとペンがあり勉強していた

こんばんは!ケイです!
前回CFP資格審査試験の金融資産設計の試験概要と勉強ポイントを解説させていただきました!
今回は『タックスプランニング』の課目を解説させていただきます!!

タックスプランニングは他課目に通ずる部分が多くある為タックス課目を覚える事は他課目の試験範囲も一部カバー出来るのでしっかり身につけたい科目です!

今回も勉強の注意点などを私の経験を基に解説していきますのでタックスを受験する人は参考にして下さい!
私が合格した勉強方法などは以下の記事を参考にしてみてください!

マークシートによる試験をしている
CFP資格審査試験を一発合格した私の経験談と勉強方法!Hello!ケイです! 金融リテラシーの向上の為に少しでも有益な情報を届けられたならいいなと思い、 記事を書かせていただいていま...

タックスプランニングはどんな課目?

タックスプランニングは与えられたケース問題に対して所得や税金を導き出すといった計算メインの科目であり
言葉通り税金(タックス)を問われる課目となっています。

2021年6月以前の試験では合格点が30点代の事が多かったのですが2021年第2回目では合格点が27点と過去5年で1番低い点数でした。
税金知識を問う課目である事から他課目の税金問題にも活かす事ができます

株式の譲渡所得金融資産設計運用
保険の一時所得リスクと保険
退職所得ライフリタイアメントなど

なのでこれから学習する人はタックスから取り掛かると他課目の税金項目では理解が早まるので最初に勉強すると効率が良いと私は思います。
CFP試験対策は何度も問題を解く事です。

ケイ
ケイ
私が試験勉強で一番お世話になったのがこちらの問題集です


この問題集が1冊あればアウトプットの教材は充分と思えるくらいの教材です。
過去問から出題傾向の高い問題や定番パターンの問題を抜粋して300問前後に凝縮されているので個人的には受験する人は必ず持っていて欲しいと思いました。

ケイ
ケイ
CFP試験は書店に参考書があまり置いてないので通信講座を使わず独学で学習する人はFP協会発行の参考書が購入しやすいですよ
ケイ
ケイ
試験前の最終確認で必須な過去問集はFP協会のHPで購入できますがLEC東京リーガルで購入する方が安いので参考に載せておきます
CFP資格審査試験問題集シリーズ
興味ある分野・基礎知識がある課目があればその課目から勉強を始めてください

タックスで試験範囲となる項目

タックスでは税金に関する事が試験に出ると言いますが具体的には以下の税金関係が試験に出題されます。

所得税  住民税  個人事業税 消費税
法人関係 確定申告 青色申告

特に所得税は年間の所得を合計して所得税を算出するため各所得の知識と計算が必要となります。
各所得とは以下の所得の事です

利子所得 配当所得 不動産所得 事業所得 給与所得
退職所得 山林所得 譲渡所得  一時所得 雑所得

これだけの所得や税金を勉強するとなると嫌になりますよね(笑)
私も最初は「うわ、しんどいな」と思いましたが所得計算においては
【収入―費用―控除額=所得】が基本的な考え方です

収入に対してなにが費用になるのか、控除できる金額や制度はなにがあるのかをしっかり覚えればそんなに難しいことではありません。
もちろん所得の種類によっては1/2をするなど応用はありますがベースの考え方を理解する事がタックス合格に向けての道のりです。

このタックスプランニングの課目で身に付ければ後々まで活かせるので他科目の先取りだと思ってチャレンジしましょう!

試験対策のポイント

所得税

試験では所得税に関する問題が6割~7割前後出題されるため所得税の試験対策をしっかり行う事で合格に近づきます。
所得税は【所得×税率】なので各所得の計算方法を理解していないと所得税を導く事はできません。
そのため、上記の各所得を覚える必要があります。

所得を導くには各所得の計算式の理解と控除できる金額と制度をしっかり覚えれば答えはだせますが控除は各所得によって控除額や控除対象が異なります。
試験問題では「○○所得を求めよ」といった所得税を導く過程が問題になっている事からまずは各所得を正しく答えられるようになりましょう。

私はこの控除を覚えるのが所得税の勉強において苦労しましたが何度も計算する事と所得ごとに控除金額や制度をノートにまとめて電車移動などの隙間時間を活用して問題文と照らし合わせて覚えていました

住民税

住民税の計算は

(所得金額―控除金額)×10%
ここに均等割り(4000円)を+する

これがわかれば答えは出せます。
所得税と住民税では同じ控除でも人的控除といわれる控除が異なり控除できる金額が異なるので所得税と住民税での控除金額を覚えましょう。

住民税の問題では人的控除を正しく使用出来るかどうかがポイントなので所得税の控除を使用しないよう意識してください

個人事業税

個人事業税は事業所得と不動産所得を用いて計算します。
個人事業税の計算は単純でありますがこちらも控除額を正しく読み取れるかがポイントです。

個人事業税を計算する上での留意点は

控除額は年290万(1年に満たない場合は月割計算)
青色申告書提出した年分に損失がある場合は繰り越し控除
青色事業専従者給与額は必要経費に算入
青色申告控除は適用されない

試験時には青色申告控除を適用した金額や事業が半年なのに控除額が290万のままといった選択肢があるので問題文をしっかり読みケアレスミスに注意しましょう。

法人関係

法人関係として出題が多いのは

損金不算入と繰越控除を問う問題
役員給与や役員との取引での課税金額
会社法や同族会社の定義

このあたりは何度も試験に出題されるので押さえておく必要があるかなと思います。

損金不算入と繰越控除は定番化している問題です。
租税公課役員報酬交際費減価償却費貸倒損失
といった項目で損金不算入を問う問題が4.5問出題されます。

毎回同じような問題が5問程度出る為過去問で対策して得点源に出来れば所得税の問題と合わせて合格点に届く可能性が大きく高まります

確定申告・青色申告

こちらは申告期限や届け出時の期限と青色申告者の特典が出題される知識問題であるため覚える必要があります。
青色申告者の特典は所得控除もあるため事業所得や不動産所得時にも控除内容として理解しておく必要があります。

私が過去問で勉強していた中で「これはよく問われるな」と思った届出書や特典は以下になりますのでこのあたりは覚えておくといいと思います。

届出書関係
開廃業届出書
青色申告の承認申請書
専従者給与に関する届出書
専従者給与に関する変更届出書
青色申告の特典
青色特別控除
専従者給与
繰戻還付
繰越控除

消費税

消費税では計算による課税額を問う問題も出題されますが複雑であることや出題されても1.2問程度であることから計算できるに越したことはありませんが所得税や法人関係に時間を使った方がいいと私は思いました。

個人事業者による納税義務者の判定はよく出題されるため非課税者と課税者の判別はできるようにしとくと良いです。

試験と勉強を通してみて感じた事

試験勉強で感じた事は「計算問題が多いから気落ちするけど勉強してみたら得意分野になる」といった印象です。
知識問題もありますが計算がメインであるため過去問を解けば解くほど頭に入ってきますし過去問を中心に勉強する事で計算式やルールは自然に身に付きます。

苦労した項目は控除できる金額と控除対象となる部分の理解であった為そこを理解して問題ごとに正確に判断する事が出来れば解答できる点と法人の損金不算入と繰越控除を何度も解けば得点源になり合格に近づくなと感じました。

何度も言いますがタックスプランニングは他課目の勉強に活かせる為タックスプランニングから勉強すると他課目の勉強をした時に所得を問う問題ではタックスの復習にもなる為CFP試験勉強ではタックスから勉強する事が効率いいなと思います。

試験ではこれまで出題がなかった源泉徴収票の読取と所得計算が出題されたので今後も出題される可能性がある事から2021年第2回目の過去問を1度解いておくべきだと思います。

以上がタックスプランニングについてでした!

CFP試験では試験範囲が広く1課目勉強して次の課目に取り掛かると最初に勉強した課目の知識を忘れがちなのでタックスであれば他課目を勉強しながら復習もできるのでオススメです!
今後も試験課目のポイントを随時解説致しますのでよろしくお願いします!