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相続手続きの強い味方!法定相続情報一覧図を知っておこう!

法定相続情報一覧図の メリット

こんにちは!ケイです!
先日自分の身内に不幸があり相続が発生しました。

顧客の相続手続きは何度も経験しましたが自分が相続人になるのは初めてで絶賛手続き中です。
しかも私の場合相続人が新潟県と神奈川県に在住していて書類のやり取りが大変です。

そんな相続が楽になる書類『法定相続情報一覧図』これを紹介と活用をおすすめしたいので解説させていただきます!

法定相続商法一覧図ってどんなもの?

法定相続一覧図は被相続人の相続関係を一覧にして相続情報が間違いない事を法務局が証明してくれた書類です。
以下のような書類になります。
法定相続情報一覧図

ケイ
ケイ
黒塗りの部分は名前等になるからマスキングさせてもらっているよ

ようするに相続手続きで必要な書類を一枚の紙にまとめたものです。
この一枚にまとまっているのがとても重要で一枚にまとまっているからこそ他の書類を複数枚用意する必要がなくなります。
ただし、法定相続情報一覧図に実印を記載する事は出来ないので、相続手続き時は印鑑証明書を用意する必要があります。

相続手続きでは何が必要なの?

被相続人の除籍謄本
出生から死亡まで連続して記載されている改製原戸籍
相続人全員の戸籍謄本
相続人全員の印鑑証明

ケイ
ケイ
保険請求時や金融機関によっては別途必要な書類もあるけど基本的にはこの書類が必要だよ

相続手続きは書類原本の提出が必要になり相続人が多くなるほど用意する書類も多くなります。しかも手続きする金融機関ごとに取得する事が殆どです。

相続手続き完了後に原本は返却して貰えますが郵送などで手続きする場合は原本を送ると返却されるまで数週間かかるのでその間他の金融機関の手続きが出来ない為原本を複数枚取得して対応する事が多いです

作るメリット

手続き時の費用が下がる

前述したように相続手続きでは取得する書類が多くあり、それぞれ取得するには発行手数料がかかります。
相続人が多いほど取得する枚数が増えるので費用はその分かかることや、手続きする金融機関分用意すると~千円単位で費用がかかります

今までは費用を抑える為一部しか取得しないで時間がかかっても金融機関からの返却を待って手続きを進めるor費用が掛かるのを承知で複数枚取得するかでしたが相続情報一覧図は無料で必要範囲であれば何枚でも発行する事が出来ます。
これにより無料で複数枚用意して各金融機関で手続きを同時に進める事が出来ます。

ケイ
ケイ
私は新潟と神奈川の金融機関を同時に進められたので非常に助かりました。

相続手続きで用意する書類が少なくなる

繰り返しになりますが相続手続きで必要な書類は何種類もあります。
何種類もの書類を金融機関に持っていくため書類が多くなればなるほど手続きに書類を持っていく事を忘れる、「一種類だけ書類を全て使ってしまった」など残数を管理するのが大変です。
一枚でも書類がないと金融機関は手続きをしてくれません。

そのため足りない書類を取りに帰る手間や再度書類を発行しに役所へ行く、遠方の場合は再度郵送でやり取りを行うなど余計な費用や時間がかかってしまいます。
その点何種類もの書類を法定相続情報一覧図で代用できるため管理も楽で失念する可能性が低くなり結果として楽に相続手続きを進める事ができます。

ケイ
ケイ
複数枚の書類を持っていくと一つだけ足りない事はあるあるです

法定相続情報一覧図を作った方が良い人

私は一覧図を作らない場合の相続手続きを何件も手伝いましたが「兄弟が遠方に住んでいる為書類を送ってもらわないといけないから手続きが進まない」「書類が足りなくなって何度も役所に行って取り直した」などを顧客から聞いていたので今回自分の相続でつくりました。

ケイ
ケイ
私と同じような人で特に下記のような人は必然的に相続書類が多くなるため作る事をオススメします

相続人が複数人いる人
相続人の中に遠方に住んでいる人がいる
被相続人が不動産を所有している
手続きする金融機関が多い人

これらの人は書類のやりとりをするための郵送の手間や手続きで金融機関を複数まわるため一覧図をつくっておくと便利です。

法定相続情報一覧図の作り方

作り方ですが大まかな作成手順がこちらになります。

法定相続情報一覧図作り方手順

作る自体はとても簡単で相続知識がなくても作成する事が出来ます。
手順ごとに解説していきましょう。

Step1必要書類を集める

法定相続情報一覧図に必要な書類は以下になります

被相続人の戸除籍謄本
被相続人の除票
相続人の戸籍謄本
申出人(相続人の代表で手続きをする人)の身分証明書
相続人の住民票

相続人の住所を記載しない場合、住民票は不要ですが不動産の相続登記などでは住民票が必要な事や金融機関によっては相続人の住所を確認する為に提出が求められる事があるので記載するのをオススメします。

必要書類は殆ど役所で取得する事ができるので相続発生後に役所にまずいく為その時一緒に取得しておくと再度行く必要がなくなります

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戸籍謄本は本籍地の役所でしか取れないので本籍が遠方の場合は郵送でやりとりが必要になりますがマイナンバーカードがあればコンビニで発行できるので活用しましょう。

法定相続情報一覧図を作成しない場合も上記の書類の殆どは相続手続きをする時に金融機関に提出を求められる書類です。

ケイ
ケイ
どうせ取得するなら作成した方が後々便利ですよ

Step2書類を基に一覧図を作成

取得した書を基に作成するのですが相続人の人数や家族構成ごとに一覧図のひな型が法務局のHPに用意されているのでそちらを参考にExcelで作成することができます。
こちらが法務局の該当ページになりますので活用して下さい。

主な法定相続情報一覧図の様式及び記載例

ケイ
ケイ
取得した書類を見ながらひな型通りに入力するだけなので私は2時間程度で完成しました。

Step3法務局へ提出

作成後は作成した一覧図と取得した必要書類及び申出書を持って提出します。
申出書も法務局のHPにあり該当ページが以下になるので活用して下さい。

法定相続情報証明制度の具体的な手続について

受付してくれる法務局は被相続人の本籍地、被相続人の最後の住所地、申出人の住所地、被相続人名義の不動産の住所地のいずれかに該当する法務局になるので提出前に確認しておいてください。

ケイ
ケイ
該当する法務局に電話などで聞くのが確実です

Step4法務局で確認後完成

提出した書類に不備がないかを法務局の職員が確認して不備がなければ証明書として作成してくれます。
提出後から完成までの時間は法務局の規模や提出時期によりますが私の場合は法務局へ提出した翌日に完成した一覧図を受取る事ができました。

作ってみた感想

結論としては作って大成功でした。
私の場合被相続人が新潟県で相続人も離れている事や手続きする金融機関も多いかつ新潟と神奈川に金融機関があった為やりとりで使う書類を少なく出来て非常に楽でした。

相続の知識があれば必要書類を電話やメールで伝えてもわかりますが一般の人に「出生から死亡までの改製原戸籍を郵送して」と伝えても「何それ?」と一発で伝わらないことが殆どです(笑)

「必要なのはあの書類とこの書類と~」など複数あると伝わらない事も「この法定相続情報一覧図を持って行って」と伝えれば殆ど間違える事無く新潟の相続人が手続きを進められて神奈川の金融機関は私が進めると同時進行で相続手続きをする事が出来ました。

また、金融機関での手続き時も大量の書類を持っていく事もないですし、一覧図を複数枚発行していたので金融機関から原本が返却されるのを待たずに別の金融機関の手続きを進められたのも非常に楽でした。
自宅の登記でも一覧図を活用出来たので今後相続が発生して手続きをする人にはまず法定相続情報一覧図を作る事をおススメします。

以上が法定相続情報一覧図についてでした!

相続手続きはじぶんが思っている以上に手間や時間がかかります。
その手間が少しでも楽になりますので是非覚えておいてください!

法定相続情報一覧図は法務局が証明した正式書類
これ1枚で印鑑証明書以外の他相続書類が不要になる。
法務局のHPにひな型がある
作るのは無料で必要分は複数発行して貰える