こんにちは!FP1級取得を目指す場合最終段階として実技試験があります!
先日その試験に合格してFP1級を取得した私ですが一度不合格になった後に再度受験して合格しました。
合格率85%と高い合格率を誇る試験ですが何故不合格になったのかをこれから実技試験を受験する人や一度不合格になってしまった人に向けて不合格になった理由と合格に向けてのポイントや対策を解説していきたいと思います。
実技試験内容
実技試験は面接による試験です。
試験はPart1とPart2の2問でそれぞれ100点満点の200点で、計120点以上で合格です。
60%得点すればいいので得点だけみればそこまでハードルは高くないです。
しかし舐めてかかると容赦なく落とされる試験なのでハードルが高くないからこそ試験対策はしっかりやる必要があります。
面接試験のポイント
試験内容はケース問題として相談者からの資産や土地関連の相談が設例されていて相談内容に対してどんな解決策や注意点があるのか、家族状況や資産状態からどんな事を提案して対策・解決できるかを自分の言葉で説明する内容です。
面接時間は約15分なので説明や提案は要点を整理して話す事や面接官の質問にどれだけスムーズに答えられるかがポイントです。
顧客に対する相談業務を仮定しているので活用できる制度や再作をただ単語で並べるのではなく何故この制度が活用出来るのか、活用する事でどれくらい効果があるのかを説明する必要があります。
面接試験で一番やってはいけないのは質問に対する答えが解らないからとうつむいて黙ってしまう事です。
面接官も答えが返ってこない事には点数をつける事が出来ないです。
わからなくてもなんとか会話しようとしていれば面接官も答えに誘導してくれるような質問に切り替えてくれます。
わからなくてもパニックにならず落ち着いて会話を続ける事や「AとBの選択肢がありますがどちらが相談者に有効かを一度持ち帰って調べます」などわからないなりにも面接を続けましょう。
ただし、わからないという回答も連発しては得点に繋げる事が出来ないので注意です。
Part1の試験対策
Part1は事業承継と相続・遺産分割対策の問題です。
パターンとしては
中小企業の事業承継
個人技業主の事業承継
土地持ち資産家の資産承継
事業承継が絡んだ時の関連制度としてまず考えるのが「個人事業者の事業用資産の納税猶予の特例」「非上場株式についての相続税・贈与税の納税猶予及び免除の一般制度と特例制度」この制度は覚えておきましょう。
事業承継については遺産分割の対策や税負担軽減、自社株対策が紐づけられるのでそれぞれの提案の裏付けとして以下の事は復習しておくといいです。
Part1ではFPと職業倫理について最後に聞かれます。
職業倫理は 顧客利益の優先 守秘義務の遵守 顧客に対する説明義務 コンプライアンスの徹底 顧客の同意 能力の啓発
設例のケースでは何を一番重視するかを問われるので職業倫理を暗記しつつ自分の言葉で何故その項目を重視するかを説明しましょう。
Part2の対策
Part2は不動産に関する設例です。
不動産を譲渡した時の税金や建物を建設した場合や土地を貸す時の契約形態の良し悪しと言った質問。
また、聞き方として問題文から相談者に確認する事や自分で調べる事は何かあるか?と聞かれます。
自分で調べる事に自分で調べる事として「実際にその物件の行き確かめる」この解答は過去問題でも類出なので意識しましょう。
Part2で押えておきたい制度・範囲としては
このあたりが関連づくので学習しておきましょう
また、土地の売却や税金の計算などが関連される事から専門職業家との連携についても質問され設問ではどんな専門家が必要か問われるので○○があるからこの専門家が必要だなとすぐイメージ出来るようにしておきましょう
専門家
試験対策の参考書
実技試験対策としての参考書はこの2つあります。
きんざい発行の問題集となっており過去問を解説付きで出題してくれる参考書です。
私はどちらも購入してより多くの問題を解いて様々なケースになれるようにしました
一度不合格になった後は問題集はただ読むだけでなく制度や要点をノートに整理して不明な箇所はノートで確認しつつ自分の言葉で説明できるように友人や奥さんと面接練習して対策しました。
実技試験の流れ
実技試験の解説の前に当日の試験スケジュールについて説明しておきます。
試験は午前の部と午後の部に分かれていてどちらの時間帯になるかは試験申し込み後に届く受験票に記載されています。
試験会場は選択できますが試験時間は選択できないので試験日は終日空けておきましょう。
試験会場では試験要綱の説明を受けた後に受検控室に受験者全員移動して最初にPart1からかPart2から受験するかを指定されます。
その後受験番号順に呼び出されて受験者は設例が印刷された問題用紙が配布されてこの問題を読む時間として15分与えられます。
時間が来ると面接室へ移動を促されて面接室で面接官と試験を行います。
面接試験の時間は15分程度でとなり試験終了後また控室に戻り次のPartの問題に備える流れです。
試験の呼び出しまでは参考書で学習する事ができるので試験前の最終確認をここでしておきましょう
持ち込むことが出来る参考書は紙媒体の物に限られていて電子機器は使用不可です。
受検してみた感想
合格率85%を鵜呑みにしない
実技試験の合格率は学科試験の合格率10%を突破した人の中で85%です。
裏を返せば10%を突破しても6人に1人は不合格になる試験です。
ただ、それでも学科試験に合格した人は継続して学習して実技試験の問われる内容だけでも復習すれば合格できます。
不合格でも再度実技試験から受験できるので不合格でも諦めず学習し直せば大丈夫です。
FP1級は取得すれば周りと差が付けられるので是非取得を目指してください。
FP協会主催の実技試験ルート
どうしても面接が苦手で合格出来ない場合はFP協会主催の試験で受験も可能です。
こちらは筆記試験で学科試験と範囲は同じなので学科試験の知識をそのまま活かせます。
ただし、こちらも合格率80%なので勉強しないと不合格になるので簡単な試験ではない事とFP協会の試験は年に1回で9月の試験のみなので学科試験合格の時期次第では受験が翌年になるのでそこまで知識を継続するのが難しいです。
きんざいの試験は年3回で不合格でも次の試験はすぐ来るので私としては翌年まで知識を継続できる人はきんざいの面接試験もきっと合格できるでしょうからきんぜいで受験する事をオススメします。
以上が実技試験についてでした!
しっかり学習すれば合格できる試験のなのこれから受験する人や一度不合格になった人も諦めずチャレンジしてみてください!
決して難しい試験ではないが対策は必要
模擬面接で練習しよう
art1は相続・事業承継。Part2は土地関連
それぞれ関連づく制度は押えておこう
どうしても合格出来なければFP協会の筆記試験も受験可能